「シュールな笑い」にかわる言葉はないものかね?Minnerasia-401

2016年06月12日

あるあるネタのリアリティ:誰もがうすうす気づいているが、まだ意識上にはのぼっていない微妙なこと、のために

あるあるネタがおもしろいのは、誰もがうすうすは気づいているが、まだ意識上には
のぼってきていない微妙なことに気づかせてくれる風景を顕在化される気持ちよさが
あるからだ。

どこかで見たことのある風景。
それをちゃんと意識化するとおもしろい風景だったことに気づく。 

あるあるネタは何も現代のお笑いのパターンというわけではなく、古くから存在する。
モノマネというものは本質的にはすべてあるあるネタだ。
誰もが(うすうす)気づいているある人(有名人であることが多い)の特徴を強調することで、
その特徴に気づかせる。中にはモノマネされている本人も気づいていないような微妙なクセなどを。

現代のあるあるネタで一番おもしろいのは友近だ。
彼女のモノマネの特徴は、それまでのものとは違って、誰もが知っている有名人のモノマネを
するのではなく、「誰もが見たことのあるよくいる人」を真似る、という点だ。

たとえば下記。


この「イタい女性シンガー」は、見ているこっちが恥ずかしくなるような感覚、その場にいることの
苦痛も含めた空気感までをリアルに描いている。
これはある特定の人を描いているのではなく、「よくいる人」を描いている、という意味において、
それまでのモノマネよりもメタレベルにある。
つまり、それまでのモノマネが「ある特定の人をモノマネしている」というものだったのに対し、
友近のモノマネは、「世界をモノマネしている」ということになる。

誰もがうすうす気づいているが、まだ意識上にはのぼっていない微妙なことに気づかせること。

あるあるネタはお笑いだけのものではなく、アートでも、科学でも、あるいはそのどちらとも言えない
なにものか
についても可能なものである。

誰もがうすうす気づいているが、まだ意識上にはのぼっていない微妙なことを描いたアート作品。
誰もがうすうす気づいているが、まだ意識上にはのぼっていない微妙なことを考察した科学研究。
誰もがうすうす気づいているが、まだ意識上にはのぼっていない微妙なことに気づかせるなにものか。 

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